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カフカの生涯

かふかのしょうがい

池内紀《いけうちおさむ》·現代

カフカ翻訳者・池内紀による読みやすい評伝

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文学入門

この著作について

ドイツ文学者・エッセイストの池内紀《いけうちおさむ》による、フランツ・カフカの生涯を日本の読者に向けて書き下ろした評伝。新書館/白水Uブックス。

【内容】

本書はまず、プラハのユダヤ人家庭に生まれたフランツが、専制的な父との葛藤・プラハ・ドイツ語・ユダヤ教三重の少数派という立場・プラハ大学法学部入学といった少年期と青年期を押さえる。続いて、保険協会の職員として働きながら書き継いだ短編群、婚約者フェリーツェ・バウアーおよびミレナ・イェセンスカーとの往復書簡、親友マックス・ブロートへの「すべて焼き捨ててくれ」という遺言、療養先キーアリンクでの死までが、カフカ自身の日記と書簡を丁寧に引用しながら追われる。変身審判の主要長編の成立背景に加え、保険局勤務の傍ら書き続けた生活リズムや、社会主義・シオニズムへの関心にも触れられる。

【影響と意義】

日本で長く読まれてきたカフカ入門のひとつで、池内訳『変身』『城』『失踪者』とあわせて参照されることが多い。

【なぜ今読むか】

官僚制・家族・孤立・言葉の不通といったカフカ的主題が形を変えて続く現代、カフカその人を知ることは作品を読む助けになる。

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