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これが現象学だ

ふっさーる これがげんしょうがくだ

谷徹·現代

フッサール現象学の核心を平易に解説した入門書

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哲学入門

この著作について

現象学研究者・谷徹《たにとおる》が、フッサール現象学の核心を現代読者にわかりやすく解説した講談社現代新書の定評ある入門書。

【内容】

本書は「現象学とは何か」という素朴な問いから出発する。現象学的還元(エポケー)、志向性、ノエシスとノエマ、本質直観、内的時間意識、間主観性、生活世界といったフッサールの主要概念が、日常の経験に即して段階的に説明される。専門用語の羅列に怯えずに読めるよう、私たちが当たり前に感じている知覚、想起、想像、他者認識の構造が、いかに現象学的分析の対象となるかが、豊富な身近な事例で示される。後半では、ハイデガー、メルロ=ポンティ、レヴィナスら継承者との関係にも触れられ、現象学運動全体の見取り図が得られる構成になっている。

【影響と意義】

日本語で書かれたフッサール入門書のなかでも、研究者の学識と一般読者への配慮を両立させた代表作である。現象学を「意識の記述的分析」として正確に紹介することで、ポスト構造主義以降に蓄積された現象学受容の混乱を整理する役割を果たした。

【なぜ今読むか】

生成AIや仮想空間が「知覚」や「経験」の意味を揺さぶる時代に、日常の何気ない知覚や想像が豊かな哲学的探究の対象になりうることを示してくれる。現象学を暗号ではなく、自分のための道具として使いたい読者に最適である。

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