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『ヘーゲル存在論と歴史性の理論』
へーげるそんざいろんとれきしせいのりろん
ヘルベルト・マルクーゼ·現代
マルクーゼの教授資格論文・初期主著
哲学ヘーゲル批判理論
この著作について
【内容】原著『Hegels Ontologie und die Theorie der Geschichtlichkeit』(1932)の邦訳である。マルクーゼがフライブルク大学でハイデガー指導下に提出した教授資格論文であり、ヘーゲルの『論理学』『精神現象学』の存在論を運動性・生・歴史性の観点から読み解く。生の哲学と現象学の枠組みを駆使しつつ、ヘーゲルを存在論的に再構成する力作である。
【影響と意義】ヘーゲル受容史において、ディルタイ的生の哲学とハイデガー的存在論を交差させる独自の位置を占める。マルクーゼ自身が後にフランクフルト学派へ合流するにあたって、批判理論の哲学的基層を準備した著作と位置づけられる。実存的歴史性とマルクス主義的歴史性をつなぐ問題設定は、戦後ヘーゲル研究にも長く影を落とす。
【なぜ今読むか】批判理論の前史として、また、ハイデガー的存在論がいかに社会理論へ転じうるかを示す貴重な事例として、本書は今なお参照価値が高い。歴史と運動の哲学的基礎を問う読者に、深い思考の糸口を提供してくれる。
著者
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