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グロティウス

柳原正治《やなぎはらまさはる》·現代

国際法学者によるグロティウス入門

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哲学法学思想史

この著作について

国際法学者の柳原正治《やなぎはらまさはる》が近代国際法の父グロティウスの生涯と業績を平易に解説した入門書である。清水書院のCentury Books「人と思想」178として2000年に刊行された。

【内容】

本書は二部構成をとる。生涯篇では16世紀末オランダの宗教対立と独立戦争という時代背景、デルフト連邦官時代、政争に敗れての亡命と戦争と平和の法の執筆、晩年のスウェーデン大使期までが時系列で叙述される。業績篇では自由海論の海洋自由論、主著『戦争と平和の法』の体系、自然法理解、そして近代国際法へ流れ込むグロティウス的伝統が論じられる。一次文献と研究史を踏まえつつ、入門書として必要な見通しを与えてくれる。

【影響と意義】

清水書院「人と思想」シリーズは、思想家入門の定番として広く採用されてきた。本書はその一冊として、専門的なグロティウス研究と一般読者を架橋する役割を果たし、日本における国際法思想史への入り口となっている。

【なぜ今読むか】

国家の主権、戦争の正当性、海洋秩序という問いは、いずれも今日の国際政治の核に位置する。それらの問いを近代の出発点から問い直すための、信頼できる手引きである。

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