『ガリレオ:はじめて「宇宙」を見た男』
がりれお はじめてうちゅうをみたおとこ
ジャン=ピエール・モーリ·現代
ガリレオの生涯を142頁にまとめ、判決文や書簡の資料編を付けた「知の再発見」双書の一冊
この著作について
パリ第7大学で物理学を教え、物理学の教科書や科学の入門書を数多く出したジャン=ピエール・モーリ(1937〜2001)が、ガリレオの生涯を扱った本。日本語版は田中一郎の監修、遠藤ゆかりの訳で、2008年に創元社の「知の再発見」双書(140)として刊行された。監修の田中は東京大学大学院で科学史・科学基礎論を修め、書籍に載る紹介では金沢大学大学院自然科学研究科の教授とされる。
【内容】
目次は、第1章「地動説の支持者、ガリレオ」、第2章「天空からのメッセージ」、第3章「フィレンツェでの勝利」、第4章「罠にかかったガリレオ」の4章で、そのあとに資料編が続く。読者の感想によれば、後半は天動説と地動説をめぐるカトリック教会との対立を描き、いわゆるガリレオ裁判の結末にいたる。望遠鏡や揚水機、木星の衛星を観測する器具「ジョヴィラーベ」など、ガリレオが自作した道具にもふれ、本人のスケッチや数式の写しも載る。資料編には、『星界の報告』、裁判の判決文、娘がガリレオに宛てた手紙などの書簡、アインシュタインによるガリレオ評が収められている。
【影響と意義】
「知の再発見」双書の一冊として、ガリレオの生涯を142頁にまとめ、本人の文章、同時代の文書、後世の評価を資料編で併せて読めるようにしている。著者は大学で物理学を教え、監修者は科学史・科学基礎論を修めた。
【なぜ今読むか】
ガリレオの生涯は、誰もが一度は耳にしたことがあるだろう。本書は4章でその歩みを追い、資料編で判決文や書簡、ガリレオ自身の文章に直接ふれられる。話として知るガリレオを、当時の文書とあわせて読み直したいときの一冊である。
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