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新科学対話

しんかがく たいわ

ガリレオ·近代

ガリレオの力学の基礎

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哲学

この著作について

ガリレオ・ガリレイが宗教裁判後の軟禁下で書き上げ、原稿を国外に持ち出して刊行させた晩年の集大成であり、近代力学の出発点。

【内容】

サルヴィアティ、サグレド、シムプリチオの三人が四日間にわたって対話を交わす構成をとる。第一日は物体の強度と破断の問題、続いて粒子と真空の議論が展開される。第二日では梁の曲げの数学的分析、第三日では落体の法則として有名な「等加速度運動」の定量的記述、第四日には放物体の軌道が放物線を描くことの証明が示される。実験と思考実験と幾何学的推論が自在に往復し、具体的な図表を交えながら運動を数学で語るという決定的な作法が確立される。

【影響と意義】

ガリレオが初めて運動を数量的に扱ったことで、自然を言語ではなく数学の書物として読むという近代科学の方法論が打ち立てられた。ホイヘンス、ニュートンの力学に直接連なり、以後の物理学の土台となった。科学者の社会的立場と教会との緊張を象徴する書としても歴史的価値が高い。

【なぜ今読むか】

AIや高度な計算道具に囲まれた現代でも、「仮説を数量化し、実験で確かめ、数学で表す」という基本動作は変わらない。その原型が生まれる現場を、生き生きとした対話とともに追体験できる。

著者

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