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ガダマー:地平の融合

がだまー ちへいのゆうごう

丸山高司·現代

ガダマーの解釈学を解説した入門書

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哲学入門

この著作について

解釈学研究者・丸山高司《まるやまたかし》が、二十世紀ドイツを代表する解釈学者ハンス=ゲオルク・ガダマーの思想を体系的に解説した入門書(現代思想の冒険者たちシリーズ)。

【内容】

本書は主著真理と方法を軸に、地平の融合(ホリゾントフェアシュメルツング)、作用史意識、先入見の復権、伝統、適用といったガダマーの主要概念を、ハイデガーの存在論からの継承と発展として位置づけて解説する。芸術経験論・歴史理解論・言語論の三部構成に沿って、「理解する」という営みがいかに対話的・歴史的であるかが明らかにされる。さらに、ハーバーマスとの普遍主義論争、デリダとの対話の困難、リクールとの関係にも目が配られ、二十世紀後半の哲学論争のなかでのガダマーの位置が鮮明に描かれる。

【影響と意義】

日本におけるガダマー理解の基礎を築いた一冊であり、文学研究・神学・法解釈・医療コミュニケーション・教育哲学の現場でも参照される。二十世紀後半の大陸哲学の大きな流れを掴む手がかりともなる。

【なぜ今読むか】

異文化・世代間対立・専門間コミュニケーションが課題となる現代に、「自分の偏見を消すのではなく、相手との地平を重ね直す」という解釈学の作法は有用である。対話の技法を哲学的に学びたい読者への好適な入口となる。

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