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『フィヒテ入門講義』
ふぃひてにゅうもんこうぎ
ヴィルヘルム・G・ヤコプス·現代
ドイツの第一人者ヤコプスがフィヒテ哲学全領域を平易に解説した入門講義。
哲学
この著作について
ドイツのフィヒテ研究の第一人者ヴィルヘルム・G・ヤコプスが、フィヒテ生誕250年・没後200年を機に行った連続講義の邦訳。鈴木崇夫とパトリック・グリューネベルクの共訳により、2021年に筑摩書房ちくま学芸文庫から刊行された。
【内容】
知識学を中心に据えつつ、初期の啓示批判、無神論論争、ベルリン期の通俗著作、後期知識学の宗教論・歴史哲学までを射程に収め、フィヒテ哲学の全領域を見通す。難解さで知られる知識学の基本構図を、自我の根源的活動という核から段階的に解きほぐす講義の語り口が、読者を緻密な思索の現場に連れ出す。
【影響と意義】
日本のフィヒテ研究は長く専門家中心に閉じてきたが、本書の文庫化により、最新のドイツ研究の成果が広い読者に届くようになった。シェリング・ヘーゲルの陰に隠れがちだったフィヒテを、ドイツ観念論の独自の頂点として位置づけ直す視点を共有する助けとなる。
【なぜ今読むか】
自我と世界、自由と承認をめぐる現代的問いの源流に立ち戻るために、信頼できる案内者として推奨される。
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