自
『自然』
しぜん
ラルフ・ウォルドー・エマーソン·近代
アメリカ超絶主義を宣言したエマーソンの匿名出版の処女作
哲学エッセイ
この著作について
ラルフ・ウォルドー・エマーソンが1836年に匿名で自費出版した処女作。薄い冊子ながら、アメリカ超絶主義(トランセンデンタリズム)運動の実質的マニフェストとなり、アメリカ思想史の独立宣言とも呼ばれる歴史的著作である。
【内容】
「Introduction」に続く全8章(自然・商品・美・言語・規律・観念論・精神・展望)からなる。「独りで星を見上げ、人間から離れ自然へと引き退くとき、私の眼球は透明となり、私は無であると同時に全となる」という有名な一節が第一章にある。自然現象は神的精神の象徴であり、自然を深く観察することで個人の魂はオーバー・ソウル(万人を貫く普遍的精神)と直接に接続する、という超絶主義的命題が簡潔に提示される。
【影響と意義】
ソロー『ウォールデン』、ホイットマン『草の葉』、ウィリアム・ジェイムズのプラグマティズム、ジョン・ミューアのナチュラリズム、20世紀の環境思想まで、アメリカ思想の独自な水脈を形成した。
【なぜ今読むか】
自然と人間の精神的接続を最も純粋な形で提示した古典として、エコロジー思想の原点。
著者
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