初
『初期ギリシア自然哲学者断片集』
しょきぎりしあしぜんてつがくしゃだんぺんしゅう
日下部吉信 編訳·現代
ソクラテス以前の主要哲学者の断片を集成した邦訳
哲学古代ギリシアソクラテス以前
この著作について
古代ギリシア哲学研究者の日下部吉信が編訳した、ソクラテス以前の自然哲学者たちの断片集である。ちくま学芸文庫より2000年から2001年にかけて全3巻で刊行された。
【内容】ディールス=クランツ編纂の標準テキスト『ソクラテス以前の哲学者断片集』を底本に、タレス・アナクシマンドロス・アナクシメネス・ピタゴラス派・ヘラクレイトス・パルメニデス・ゼノン・エンペドクレス・アナクサゴラス・原子論者ら主要15哲学者の断片と古代の証言を集成する。各断片には簡潔な訳注が付され、文脈の理解を助ける構成となっている。
【影響と意義】従来は岩波の専門書や個別の研究書を渉猟する必要のあったソクラテス以前哲学の断片群を、文庫という入手しやすい形で提供した意義は大きい。学生から一般読者まで、ギリシア哲学の出発点に直接触れる手段を広げ、初期哲学への新たな関心を喚起した。文庫化以前の専門書と比べ、価格と入手しやすさの面でも大きな前進である。
【なぜ今読むか】西洋哲学が始まる場所を断片の声から感じ取りたいとき、本書は最も身近な入口となる。「万物は流転する」「万物の根源は水である」といった言葉の前後を文脈とともに読むことで、近代以降の哲学とは異なる思考のリズムに直接触れられる。
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