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大集経

だいじっきょう

大乗仏教経典·古代

末法思想を説いた大乗仏教経典

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仏教経典

この著作について

正式名『大方等大集経』。インドで成立し、北涼の曇無讖《どんむしん》らによって漢訳された大乗仏教の大部経典。

【内容】

釈尊が大集会に集った菩薩・天人・諸神に対して説いた多くの教えを、十七部からなる長大な構成で収める。空・無相・無願の三三昧、大乗菩薩の戒律、陀羅尼の功徳、護法の誓願などが論じられる。とくに「月蔵分」は、釈迦入滅後の正法・像法・末法という三時の教えを示し、東アジアの末法思想の重要な典拠となった。

【影響と意義】

中国の道綽、日本の最澄《さいちょう》・親鸞《しんらん》・日蓮《にちれん》らがこぞって引用し、平安後期から鎌倉にかけての末法意識を哲学的に支えた経典である。

【なぜ今読むか】

時代の終末意識という普遍的な感覚が、宗教思想としてどう体系化されたかを知る古典である。

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