幸
『幸せになる勇気』
しあわせに なる ゆうき
岸見一郎・古賀史健·現代
『嫌われる勇気』の続編。愛と自立を軸にアドラー心理学の実践編
心理学
この著作について
岸見一郎と古賀史健が2016年に公刊した、『嫌われる勇気』の続編。愛と自立をテーマにアドラー心理学の実践編を展開する。
【内容】
前作から3年、教師になった青年が再び哲学者のもとを訪れ、現場での挫折を訴えるところから物語が始まる。議論は教育論から出発し、「叱らず褒めず、尊敬と信頼で向き合う」という姿勢、「与えられるものではなく、能動的に愛する」という愛の技術、そして自立と共同体感覚の関係へと進んでいく。前作で示された理論を、教室・家族・恋愛といった生活の場面でどう使いこなすかを問う実践篇として構成されている。
【影響と意義】
自己啓発にとどまらず、教育・家族・パートナーシップの指針として広く読まれた。「愛は落ちるものではなく、意志による決断である」というフロム『愛するということ』とも響き合う議論を、アドラー心理学を軸に日本語で平明に示した意義は大きい。
【なぜ今読むか】
頭で理解したアドラー心理学を、どう生活に下ろすかに悩む読者にこそ必要な一冊。愛を感情ではなく「決断と技術」として鍛え直す視点は、恋愛・教育・職場の人間関係のすべてを耕し直す力を持つ。