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コントと実証主義

こんととじっしょうしゅぎ

ジョン・スチュアート・ミル·近代

コント実証哲学を英国から批判的に紹介したミルの論考

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哲学

この著作について

ジョン・スチュアート・ミルが1865年に公刊した、オーギュスト・コントの実証主義哲学を批判的に紹介した論考。『論理学体系』自由論(ミル)の著者ミルによる、フランス実証主義への英国側からの最も体系的な応答である。

【内容】

前半では実証哲学講義の科学論・社会学を高く評価し、知識の三段階法則、諸科学の階層秩序、帰納主義的方法論への支持を述べる。後半では一転して、コント晩年の『実証政治学体系』で示された「人類宗教」「精神的権威の集中」を徹底批判する。コントがオーギュスト教父よろしく知識人社会の独裁を構想したことをミルは「学問的自由の抹殺」と断じ、『自由論(ミル)』の立場から痛烈に論駁した。賞賛と拒否が同じ筆によって並べられる点に、本書の独特の緊張がある。

【影響と意義】

英米の社会科学がフランス実証主義を受容する入口となり、同時にコントの宗教論的側面を切り離して科学論だけを継承するという整理を定着させた。20世紀の論理実証主義へとつながる選別的継承の起点となる。

【なぜ今読むか】

科学と思想の自由の両立をめぐる古典的論点は、テクノクラート時代の現代にも直結する。

著者

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