フ
『フランスにおける内乱』
ふらんすに おける ないらん
マルクス·近代
パリ・コミューンを分析したマルクスの政治評論
政治哲学歴史
この著作について
マルクスが1871年、パリ・コミューンの成立から崩壊にかけて第一インターナショナル総評議会の名で発した三度のアピールをまとめ、同年5月に公刊した政治評論。
【内容】
普仏戦争敗戦後、ヴェルサイユ政府に対してパリ市民が立ち上がり樹立した自治政府パリ・コミューンの七十二日間を、マルクスは詳細に分析する。コミューンは官吏を選挙で選び、いつでも罷免でき、給与を労働者並みに抑え、常備軍を武装した人民で置き換えた。これを彼は、ブルジョア国家機構を「粉砕」してプロレタリアート独裁を打ち立てた最初の歴史的事例として位置づける。コミューンの諸政策、虐殺による弾圧、ヴェルサイユ政府の偽善が苛烈な筆致で告発される。
【影響と意義】
レーニンが『国家と革命』で繰り返し引用し、20世紀の革命運動と社会主義国家論の理論的支柱となった。
【なぜ今読むか】
政府権力と民衆自治の対立構造を、具体的な歴史事件のなかで考察する古典として残っている。
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