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サン=テグジュペリ·現代

サン=テグジュペリが10年書き継いだ瞑想的な遺稿

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文学哲学

この著作について

アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリが1936年から44年の戦死までの10年近く書き継いだ未完の大著(原題『Citadelle』)。没後の1948年に遺族により公刊された、星の王子さま人間の土地とは全く異なる瞑想的・預言書的スタイルの思想的遺書である。

【内容】

架空の砂漠の王国を舞台に、父から王位を継いだ若き王(語り手)が、民衆・神・死・愛・秩序・自由といった人間の根本条件を長い独白として語り続ける。旧約聖書の箴言やクルアーンを思わせる短い断章が数百篇続き、日常を構築する「形式・儀礼・秩序」が人間を人間たらしめると論じる。『星の王子さま』の奥にある思想的基盤がここに集約されている。

【影響と意義】

サン=テグジュペリ研究の中心テクストであり、戦後フランス・カトリック思想、ベルクソン的生命論、デ・ショーデンの聖書解釈学との親縁を持つ。日本では三好達治・堀口大學らが愛読した。

【なぜ今読むか】

秩序と自由、形式と意味の関係を問う瞑想的テクストとして、SNS時代の断片化に抗する古典。

著者

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