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生きるということ

いきるということ

エーリッヒ・フロム·現代

「持つ」か「在る」かを対比し消費社会の深層を問うたフロム後期の主著

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哲学社会思想

この著作について

精神分析家・社会哲学者エーリッヒ・フロムが1976年に公刊した、生涯の思想を総括する晩年の主著(原題『持つことか、在ることか To Have or To Be?』)。自由からの逃走愛するということと並ぶフロム三大著作の一つで、消費社会の存在様式を根本から問い直した代表作である。

【内容】

人間の存在様式には二つの根本モードがある——「持つ様式」と「在る様式」。前者は所有・支配・消費の論理によって自己を定義し、あらゆる関係を所有物に変換する。後者は能動的な自己表現と生きた体験を通じて、関係のなかに存在する。現代の産業社会が後者を圧倒して前者を推奨することで、人間は本当の愛・学習・信仰・記憶さえ商品化してしまった。エックハルトからマルクスまでの思想史を辿りつつ、新しい人間像と新しい社会像が展望される。

【影響と意義】

20世紀後半のエコロジー運動・ニューエイジ・スピリチュアリティ潮流の理論的枠組みとして広く受容され、現代のマインドフルネス、ミニマリズム、ベーシックインカム議論の遠い源泉となっている。

【なぜ今読むか】

デジタル消費とサブスクリプション経済の現代、「持つか在るか」の古典的問いはいよいよ切実になっている。

著者

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