構
『構造主義』
こうぞうしゅぎ
ジャン・ピアジェ·現代
ピアジェによる構造主義の概説書
哲学構造主義心理学
この著作について
【内容】発達心理学者ジャン・ピアジェが72歳のときに書き下ろした構造主義の概説書である。原著は1968年刊で、邦訳は滝沢武久・佐々木明訳で白水社の文庫クセジュ468として1970年に刊行された。数学・論理学・物理学・生物学・心理学・言語学・社会科学の各分野における構造の概念を横断的に検討している。
【影響と意義】レヴィ=ストロース、ラカン、フーコーらが個別の領域で構造主義を展開していた時期に、ピアジェはより形式的・一般的な観点から構造とは何かを問い直した。彼の言う構造は、全体性・変換規則・自己制御性の三条件を満たす体系である。発達心理学の知見を踏まえつつ、諸学を統合的に見渡す視点として構造概念を提示した点に独自性がある。
【なぜ今読むか】構造主義は現代思想史のキーワードとして語られるが、何が共通の問題意識だったのかは見えにくい。本書は分野横断的に構造概念を整理しており、構造主義を一望するための簡潔で信頼できる入口として今も有効である。
著者
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