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戦う操縦士

たたかうそうじゅうし

アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ·現代

アラス偵察出撃に基づく思想的戦争体験記

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哲学文学

この著作について

【内容】1940年5月、ドイツ軍侵攻下のフランスで、サン=テグジュペリ自身がアラス上空への偵察出撃を命じられた経験に基づく戦争体験記であり、思想的散文でもある。原題は『Pilote de guerre』。1942年2月、亡命中のニューヨークで刊行された。ほぼ確実な死地への飛行という極限状況のなかで、文明、人間、共同体とは何かを問い直す内省が、機上の生々しい描写と交錯する。

【影響と意義】物質主義と全体主義の双方に抗して、文明と人間性を擁護する行為の根拠を問う思想的著作として、戦中・戦後のフランス読書人に深く読まれた。仏本国では占領軍によって禁書処分とされ、その地下流通そのものが本書の象徴的価値を高めた。人間の土地星の王子さまを結ぶ思想的中軸として位置づけられている。

【なぜ今読むか】個の生死を超えて共同体に責任を負うとはどういうことか。戦争・災害・疫病が現実味を帯びる現代に、本書の問いは新たな切迫感をもって迫ってくる。

著者

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