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オイディプス

ヴォルテール·近代

バスティーユ獄中で執筆されたヴォルテールの処女悲劇。1718年初演で大成功。

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哲学

この著作について

ヴォルテールの処女悲劇。バスティーユ監獄に投獄されていた時期に執筆され、出獄後の1718年11月18日にコメディ・フランセーズで初演された。当時23歳の若き作者を一夜にして文壇の寵児に押し上げた出世作である。

【内容】

古代ギリシア悲劇のオイディプス王伝説を題材としつつ、ソポクレスの原作を踏襲するのではなく、自由な構成と新しい登場人物を加えた翻案として書かれている。運命と神託、人間の知と無知をめぐる古典的主題が、フランス古典主義悲劇の韻律のなかに引き取られ、ヴォルテール独自の宗教批判の萌芽もそこに見られる。

【影響と意義】

初演はパリで45回の連続上演という当時としては異例の成功を収め、ラシーヌ、コルネイユに比すべき悲劇作家としてヴォルテールの地位を確立した。生涯にわたって戯曲を書き続けた彼の出発点であり、啓蒙思想家としての名声以前に、まず劇作家として認められていた事実を示す作品でもある。

【なぜ今読むか】

哲学的批評と劇作が一人の知性のうちで結びついていた時代の空気を伝える資料として読まれうる。

著者

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