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『オードと雑詠』
おーどとざつえい
ヴィクトル・ユーゴー·近代
ユーゴー20歳の処女詩集
哲学文学詩
この著作について
【内容】ヴィクトル・ユーゴーが1822年、20歳で発表した処女詩集である。原題は Odes et poésies diverses。王党派的傾向の頌歌を中心に、若き日の宗教的情熱と古典主義的形式美を備えた作品が並ぶ。当時の国王ルイ18世から年金を下賜され、若き詩人としての地位を確立する契機となった。
【影響と意義】後にロマン主義運動の旗手となるユーゴーの出発点として位置づけられる。古典主義の枠組みのなかで書かれた本書から、やがて『クロムウェル』序文や『エルナニ』を経てロマン主義の革命へと向かう道筋が始まる。文学史的には保守的色彩が濃いが、形式に対する繊細な感受性と豊かな想像力の萌芽がすでに見て取れる。
【なぜ今読むか】偉大な作家がどのような土壌から立ち上がったかを知る資料として貴重である。独立した邦訳の刊行は確認しがたいため、フランス語原典で読むのが基本となる。ユーゴーの全体像を時代順に把握したい読者にとって、無視できない出発点の作品集である。
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