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エルナニ

ヴィクトル・ユゴー·近代

古典主義対ロマン主義の劇場論争を決定づけたユゴーの戯曲

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文学

この著作について

ヴィクトル・ユゴーが1830年2月にパリのコメディ・フランセーズで初演した五幕韻文悲劇。古典主義派とロマン主義派が劇場で乱闘を演じた「エルナニ合戦」の引き金となり、フランス・ロマン主義の文学的勝利を決定づけた舞台である。

【内容】

16世紀スペインを舞台に、盗賊の首領となった没落貴族エルナニ、国王カルロス、老公爵ドン・リュイ・ゴメスの三人が、姫ドニャ・ソルをめぐり名誉・愛・死を交錯させる。運命と誓約に縛られた登場人物たちが、古典主義の三一致や身分別言語使用といった旧来の劇作規範を次々と破りながら、情念の奔流を韻文にのせて語りきる。ユゴーは序文に代えて、演劇の自由を求める若い世代の宣言書とした。

【影響と意義】

初演時の劇場は40日間の論争騒ぎの舞台となり、若きゴーティエらロマン派は赤チョッキ姿で古典派を圧倒した。ヴェルディのオペラ『エルナニ』(1844)の原作ともなり、19世紀ヨーロッパ芸術の転換点として記憶される。

【なぜ今読むか】

表現の自由が問われるたびに参照されるべき、古典的権威との衝突の古典例。

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