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日本における陽明学

にほんにおけるようめいがく

吉田公平《よしだこうへい》·現代

幕藩体制下の陽明学受容を実証的に辿る研究書

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哲学東洋哲学日本思想史

この著作について

中国哲学者の吉田公平《よしだこうへい》が幕藩体制下の日本における陽明学の受容と展開を実証的に辿った研究書である。1999年にぺりかん社から刊行された。

【内容】

正統教学とされた朱子学の支配下で、陽明学がいかに紹介され、批判され、独自に展開していったかが、思想家ごとの読みの精査によって明らかにされる。日本陽明学の祖と仰がれる中江藤樹《なかえとうじゅ》、その師承を継ぐ熊沢蕃山《くまざわばんざん》、京都で陽明学を講じた三輪執斎《みわしっさい》、陽朱陰王と称された佐藤一斎《さとういっさい》など、主要な思想家の概念受容と朱陸論の系譜が丁寧に追跡される。一次資料への着実な依拠が本書の強みである。

【影響と意義】

日本思想史において陽明学はしばしば反体制的・革命的思想として通俗的に語られてきたが、本書は概念受容の実態を緻密に論じることでその像を学術的に修正した。日本における中国哲学の受容史という分野の標準的研究書の一つである。

【なぜ今読むか】

外来思想がいかに自国の言葉で読み直され、独自の伝統となるか、その過程を追体験できる。思想を輸入することと自分のものにすることの違いを考えるための手がかりに満ちている。

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