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ナショナリズム

ラビンドラナート・タゴール·近代

国家機構を人間性への脅威と批判したタゴールの講演集。

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哲学

この著作について

1916年から翌年にかけてタゴールが日本とアメリカを巡る講演旅行で行った三つの講演「日本のナショナリズム」「西洋のナショナリズム」「インドにおけるナショナリズム」をまとめ、1917年に刊行された講演集である。

【内容】タゴールはネーション(民族国家)を、人間社会を機械化し人格を窒息させる近代の発明として鋭く批判する。日本に対しては西洋のナショナリズムを模倣することの危険を警告し、西洋に対しては科学技術と国家組織の結合がもたらす暴力性を糾弾し、インドに対してはカースト的分断を温存したまま民族主義に走ることへの懐疑を示す。

【影響と意義】第一次世界大戦のさなかに発せられた本書は、当時の日本のナショナリストたちから強い反発を受けた一方で、ガンディーら後のアジア思想家に深い影響を与えた。植民地知識人による西洋近代批判の古典として、現在も繰り返し参照される。

【なぜ今読むか】排外主義と国家間対立が再燃する現代において、ナショナリズムを人間性の問題として根底から問い直すタゴールの視座は、なお切実な意味を持つ。

著者

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