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法と立法と自由

ほうとりっぽうとじゆう

フリードリヒ・ハイエク·現代

法と立法を区別し自生的秩序を擁護するハイエク晩年の三部作

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政治経済

この著作について

フリードリヒ・ハイエクが1973年から79年にかけて三部として公刊した政治哲学の集大成。自由の条件(1960)の論点を発展させ、近代民主主義の構造的問題とその克服を論じた、古典的自由主義の20世紀到達点である。

【内容】

第一巻「ルールと秩序」では、進化的に形成された「自生的秩序」と意図的に設計された「組織」を峻別《しゅんべつ》する。第二巻「社会正義の幻影」では、分配的正義という概念が自生的秩序に本来外来のものであり、自由社会と両立しないと論じる。第三巻「自由人の政治秩序」では、立法府と執行府の分離、二院制・二層制の憲法設計を提案する。法(一般的規則)と立法(特定目的のための具体的命令)の根本的区別が全巻を貫く。

【影響と意義】

ブキャナンの公共選択論、ノージックの最小国家論、リバタリアニズム、イギリス・サッチャー改革の制度論的基盤となった。憲法経済学・法と経済学の源流としても重要で、1974年のノーベル経済学賞受賞の理論的裏付けの一つとなった。

【なぜ今読むか】

民主主義と自由の両立が再び問われる現代に、制度的解法を探る本格的参照点。「多数決が何でもできるわけではない」という古典的憲政原理の現代的再定式化として読める。

著者

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