フィロソフィーマップ

これがニーチェだ

永井均《ながいひとし》·現代

永井均《ながいひとし》によるニーチェ思想の独創的な入門書

Amazonで見る
哲学入門

この著作について

「私」の哲学を独自に展開する哲学者・永井均《ながいひとし》が、自らの問題意識とニーチェを交差させて書き下ろしたニーチェ入門書。

【内容】

本書はまず、ルサンチマン、永遠回帰、力への意志、超人、神の死といったニーチェの主要概念を紹介する。しかし永井は、それらを自己啓発的な「強く生きよう」というメッセージや詩的な実存主義として消費することを避け、「他の何者とも入れ替えられない〈この私〉」という自身の哲学的問題意識と突き合わせて読み直す。強者と弱者の道徳の対立は、一般者としての誰にでもなりうる「私」と、唯一の〈この私〉との緊張として書き換えられる。永遠回帰は未来への励ましではなく、今この瞬間の絶対性をめぐる思考実験として提示される。

【影響と意義】

「頑張るためのニーチェ」とも「詩的ニーチェ」とも違う、哲学の骨格に深く入り込むニーチェ像を日本語読者に届けた入門書として評価が高い。永井自身の〈子ども〉のための哲学私・今・そして神と合わせて読むと、著者独自の哲学の入り口としても機能する。

【なぜ今読むか】

SNSでの自己演出と疲れに取り巻かれるなか、「そもそも〈この私〉とは何か」を真剣に考え直すための静かな刺激を与えてくれる。自己啓発書に物足りなさを感じた読者に、哲学の本当の手ごたえを体感させてくれる一冊である。

Amazonで見る