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私・今・そして神

わたし・いま・そしてかみ

永井均《ながいひとし》·現代

〈私〉と〈今〉の比類なさを問う独我論的探究

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哲学存在論

この著作について

哲学者・永井均《ながいひとし》(ながいひとし、1951〜)が2004年に講談社現代新書として刊行した『私・今・そして神 開闢の哲学』である。同書は神・私・今という三項を独自の角度から接続し、永井独自の独我論を展開する。

【内容】

本書は「神」「私」「今」というそれぞれ古典的な哲学テーマを、互いに照らし合いながら考察する三章構成をとる。第一章はライプニッツの最善世界論とカントの統覚論を交差させて、世界が「ほかでもなくこの〈私〉」を含むことの不思議さを浮かび上がらせる。第二章は規則のパラドックスと私的言語論を再考し、〈今〉の比類なさが〈私〉と同じ構造をもつことを示す。第三章で創造神の語法を吟味しつつ、世界が〈この私〉を含むということの不思議さを哲学の出発点とすべきだと主張する。

【影響と意義】

本書はその後の永井〈私〉の存在の比類なさなどの一連の独我論的探究の起点となり、日本哲学の独自テーマとして〈私〉問題を確立した。永井のテーマは入不二基義《いりふじもとよし》・青山拓央《あおやまたくお》ら次世代の時間論・自己論にも引き継がれている。

【なぜ今読むか】

SNSでの自己提示が当たり前になった時代、なぜ「ほかでもなくこの私」が世界に存在するのかという素朴な驚きを取り戻す手がかりとなる。

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