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I

Illuminations: Essays and Reflections

Walter Benjamin(編:Hannah Arendt、訳:Harry Zohn)·現代

アーレント編のベンヤミン英訳論集

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哲学批判理論メディア論

この著作について

【内容】ハンナ・アーレントが編集と序文を担当した、ベンヤミンの英訳論集である。1968年にショッケン・ブックスから刊行された。複製技術時代の芸術作品歴史の概念について「物語作者」など、ベンヤミンの主要論文を収録し、ハリー・ゾーンによる英訳を通じて英語圏に紹介した記念碑的な選集である。

【影響と意義】戦後しばらくドイツ語圏でも十分に読まれていなかったベンヤミンを、英語圏の知的読者に届けた決定的な一冊である。アーレントの長文の序文「ヴァルター・ベンヤミン」は、本人の生涯と思考を伝記的に描き出し、ベンヤミン受容の出発点となった。本書を経て、ベンヤミンは現代思想・メディア論・文化研究の不可欠な参照点となった。

【なぜ今読むか】複製技術論やアウラの議論は、デジタルメディアと生成AIが氾濫する現代においてかえって新たな意味を帯びている。歴史を勝者の側からでなく敗者の側から書こうとする「歴史の概念について」のテーゼも、現在進行形の歴史認識をめぐる論争に対し示唆を与え続ける。

著者

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