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ヘーゲルの歴史意識

へーげるのれきしいしき

長谷川宏《はせがわひろし》·現代

長谷川宏がヘーゲルの歴史哲学を平易な日本語で読み解いた入門書

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哲学

この著作について

ヘーゲル全集を独力で現代日本語に訳し直した哲学者・長谷川宏《はせがわひろし》が、ヘーゲル哲学のなかでも歴史意識の問題に焦点を絞って論じた入門的論考。

【内容】

本書は、ヘーゲルが自分の生きた時代を「歴史の哲学を可能にする特別な時代」と感じていたことから話を始める。そこから精神現象学における意識の経験の道行き、歴史哲学講義における東洋・ギリシア・ローマ・ゲルマン世界の展開、法の哲学における家族・市民社会・国家の三階梯、そして「自由の意識の進歩」として世界史を読む枠組みが、章を追って解説されていく。ヘーゲルの叙述が、英雄を中心にした歴史でも偶然の連鎖でもなく、「精神が自己を認識していく過程」として構成されている点が強調される。

【影響と意義】

日本語で書かれたヘーゲル歴史哲学の入門書として、大学の哲学史・思想史の副読本として広く用いられている。著者の『ヘーゲルの歴史意識』に続く『新しいヘーゲル』などの一連の著作とあわせて、戦後日本のヘーゲル受容を牽引した代表例となっている。

【なぜ今読むか】

世界史の進歩という語り口に無批判に乗ることも、すべてを偶然と見て捨てることもむずかしい時代に、歴史に意味を見出そうとする思考の型を学ぶ上で有益である。自分の生きる時代を長い歴史の中に位置づけ直す視座を鍛えてくれる。

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