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『はじめまして物理』
はじめましてぶつり
吉田武·現代
物理学の基礎を平易に解説した入門書
科学入門
この著作について
『虚数の情緒』などの独習書で知られる数学教育家・吉田武《よしだたけし》による、高校物理から大学初級物理への橋渡しを意図した分厚い独習書。
【内容】
本書は、単位と次元の考え方から出発し、運動の法則、エネルギーと運動量、波動、熱力学、電磁気、相対性理論や量子論への入口といった物理の基本概念を、微積分や三角関数といった最小限の数学とともに整理する。ニュートン力学を中心に据えつつ、読者が手を動かしながら物理学の全体像を把握できるように、図解と演習、歴史的経緯への目配りが随所に配されている。数式を避けるのではなく、怯まずに使いこなせるように導く姿勢が貫かれる。
【影響と意義】
著者の『虚数の情緒』と並ぶロングセラーの独習書として知られ、数学と物理の関係を「手を動かして確かめる」という姿勢を広めた。大学の物理に進む前の高校生・高専生、そして学び直しを志す社会人に繰り返し薦められている。
【なぜ今読むか】
AIやデータ科学が話題となる時代にも、物理的直観と数学の結びつきは依然として科学的思考の土台である。自然を数学の言葉で記述するという営みの面白さを、落ち着いて時間をかけて体感したい読者にとって、信頼できる伴走書となる。
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