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『ジョージ・オーウェル』
川端康雄·現代
オーウェル研究第一人者による標準評伝
哲学評伝文学
この著作について
【内容】オーウェル研究の第一人者・川端康雄による評伝である。2020年に岩波新書(新赤版)として刊行された。少年期の植民地経験から、ビルマ警察、パリとロンドンの底辺生活、スペイン内戦への参加、戦時下のBBC勤務、晩年のジュラ島での執筆まで、生涯と作品を時系列で丁寧に辿る。同時に、各時期の代表作の読みどころを過不足なく示す作品論にもなっている。
【影響と意義】日本語で書かれた標準的なオーウェル入門書として、現在もっとも信頼される一冊である。著者は『ライオンと一角獣』の翻訳者でもあり、オーウェル全集の編訳にも携わってきた。一次資料に基づく堅実な記述と、オーウェルが抱いた希望と民主的社会主義の思想を読み解く視点を両立させ、評伝と思想入門の両機能を果たしている。
【なぜ今読むか】『動物農場』『一九八四年』だけが一人歩きしがちなオーウェル像を、生身の作家として捉え直すための最適な道案内となる。彼の希望の側面に光を当てる読み筋は、現代の閉塞感の中で勇気を与えてくれる。
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