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ライオンとユニコーン

ジョージ・オーウェル·現代

戦時下英国を論じた民主的社会主義の宣言

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哲学政治哲学文学

この著作について

【内容】1941年に刊行された長篇エッセイである。原題は『The Lion and the Unicorn: Socialism and the English Genius』。Searchlight Books叢書の第1巻として2月に世に出た。戦時下イギリスの国民性を分析する第一部、革命の必要性を論じる第二部、英国民の特質と社会主義の融合可能性を説く第三部の三部構成をとる。階級制度を温存したままでは戦争にも勝てないと喝破する。

【影響と意義】英国民の気質と民主的社会主義の必然性をつなぐ議論は、オーウェルの政治思想の中核をなすマニフェストとして読まれてきた。マルクス主義的革命論ではなく、英国の歴史的伝統に根ざした漸進的革命を構想した点で、戦後の英国左派の自己理解に長く影響を与えた。

【なぜ今読むか】ナショナリズムとリベラリズムが対立軸として語られがちな現代において、国民性の感覚と民主主義の理念を両立させようとする本書の試みは、ポピュリズム時代の政治を考えるうえで貴重な視点を与えてくれる。

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