人
『人間性の最高価値』
かんぜんなるにんげん
アブラハム・マズロー·現代
自己実現の向こう側を描いた晩年のマズロー
心理学
この著作について
1971年刊。マズロー没後の遺稿も含めて編まれた論文集で、『人間性の心理学』以降の思索を収める。原題は「人間性のさらに遠い領域(The Farther Reaches of Human Nature)」。
【内容】
本書はまず、自己実現者のさらに向こうに「自己超越(self-transcendence)」の次元を置き、至高体験(peak experience)、プラトー体験(plateau experience)、B認識(being-cognition)などの概念で、個を超えた価値へ開かれる人間の姿を描く。続いて、教育・経営・カウンセリングの場における応用、創造性と神経症の関係、Z理論(経営学)の提案、「善くありうる人間」の倫理的可能性が論じられる。
【影響と意義】
トランスパーソナル心理学(transpersonal psychology)の出発点となり、マインドフルネスやフロー研究、ポジティブ心理学と響き合う方向を切り開いた。
【なぜ今読むか】
自己実現の次に何があるかを問うことは、働き方・生きがい・死の受容をめぐる現代の論点と深くつながっている。
著者
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