ク
『クルーグマン教授の経済入門』
くるーぐまんきょうじゅのけいざいにゅうもん
ポール・クルーグマン·現代
ノーベル経済学賞受賞者クルーグマンによるケインズ的視点からの経済入門書
経済
この著作について
ノーベル経済学賞受賞者ポール・クルーグマンが、ケインズ派の視点から一般読者に向けて経済学の基本を平易に語り下ろした入門的エッセイ集。
【内容】
本書はまず、比較優位の原理とそこから導かれる自由貿易論を丁寧に解説するところから始まる。続いて、アメリカの生産性と賃金の関係、失業と物価のトレードオフ、乗数効果と財政政策の役割、貿易赤字は悪か、為替レートの政治学、グローバル競争と産業政策の是非、金融危機と中央銀行の役割といった論点が、明快な比喩と数値例を交えて展開される。クルーグマンは一方で、保護主義的な「経済ナショナリズム」や単純なサプライサイド経済学を厳しく批判し、他方で自由放任への盲信も戒めている。数式にほとんど頼らず、経済学の中心的な発想に触れられるよう設計されている。
【影響と意義】
世界的ベストセラーとなり、日本でも翻訳が長く読み継がれている。クルーグマン自身の『ニューヨーク・タイムズ』コラムや一連の大衆書群の出発点となる書物であり、経済論争の中で「ケインズ派」の見方を広く普及させる役割を果たした。
【なぜ今読むか】
インフレ、金利、財政、貿易摩擦といったニュースが毎日流れる時代に、一般読者が数式なしで経済学のリテラシーを身につける最短のルートの一つである。経済ニュースに惑わされないための基礎装備となる。