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マキャヴェッリ·近代

ローマ史に学ぶ共和主義的政治論

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哲学政治

この著作について

マキャヴェッリ君主論と並行して執筆した主著。正式名は『リウィウス論』。1531年に公刊され、全3巻で古代ローマの歴史家ティトゥス・リウィウスの『ローマ建国史』を題材に共和制の原理を論じる。

【内容】

『君主論』が単独支配者のための現実政治論であったのに対し、本書は共和政の優位を論じる。民衆と貴族の対立こそが自由の源泉であり、腐敗を防ぐには法と制度、市民の徳が不可欠と説く。内部改革と軍事改革、宗教と政治の関係、外交と戦争の戦略を、ローマ史の具体例を縦横に引きながら分析する。「変わらなければ腐敗する」という歴史観が全体を貫き、市民参加と制度設計への情熱が伝わる。

【影響と意義】

『君主論』の権謀術数のイメージとは異なる「共和主義者マキャヴェッリ」を示す書として、近代共和主義の源流となった。ハリントン、モンテスキュー、アメリカ建国の父たちに継承され、ペティット等の現代共和主義論にも再評価されている。

【なぜ今読むか】

民主主義の劣化が語られる現代に、制度と市民の徳の関係を考える古典的テキストとして読み返す価値がある。

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