語
『語録・要録』
ごろく ようろく
エピクテトス·古代
奴隷出身のストア哲学者エピクテトスの日常実践哲学の二書
哲学
この著作について
ローマ帝政期のストア哲学者エピクテトスの教えを、弟子アリアノスが書き留めた二つの書『語録』(全四巻)と『要録』の総称。奴隷出身の哲学者による徹底的に実践的な倫理学として、古代末期から現代まで絶え間なく読み継がれてきた。
【内容】
全編を貫く中心命題は「自分に依存するもの(判断・欲望・選択・回避)と、自分に依存しないもの(身体・財産・評判・地位)を厳格に区別する」というストア派の根本姿勢である。不安と悲しみはすべて、自分に依存しないものを自分のものだと錯覚することから生じる。したがって幸福への道は、外的状況を支配しようとせず、自分の判断を鍛えることに集中する以外にない。『要録』は『語録』の要点を短く箇条書きにした実践的マニュアル。
【影響と意義】
マルクス・アウレリウス『自省録』と共にストア哲学の双璧をなし、近世パスカルやデカルト、近年では認知行動療法、現代のストイシズム復興(ライアン・ホリデーら)の源流として生き続けている。
【なぜ今読むか】
「コントロールできることに集中する」というシンプルな原則を、最も純粋な形で提示する古代哲学の実用書。
著者
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