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中世禅家の思想

ちゅうせいぜんけのしそう

市川白弦《いちかわはくげん》・入矢義高《いりやよしたか》・柳田聖山《やなぎだせいざん》(校注)·現代

栄西《えいさい》ら中世禅僧の主要テクストを収録

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哲学仏教日本思想史

この著作について

日本思想大系16として岩波書店が1972年に刊行した中世禅宗テクストの校注版である。市川白弦《いちかわはくげん》、入矢義高《いりやよしたか》、柳田聖山《やなぎだせいざん》という戦後の代表的禅学者三人による共同校注で編まれた。

【内容】

日本臨済禅の祖・栄西の主著興禅護国論を柳田聖山が校注し、五山文学を代表する中巌円月《ちゅうがんえんげつ》の『中正子』、応安年間の禅匠抜隊得勝《ばっすいとくしょう》の『塩山和泥合水集』、室町末の風狂禅僧一休宗純《いっきゅうそうじゅん》の漢詩集『狂雲集』を収録する。各テクストに丁寧な訓読と注解、解題が付され、鎌倉初期から室町期に及ぶ日本禅の思想的展開を一巻で見渡せる構成となっている。

【影響と意義】

岩波書店「日本思想大系」全67巻のなかでも禅思想研究の基本資料として参照されてきた。とりわけ栄西『興禅護国論』の信頼できる校訂テクストとして、日本仏教史・禅思想研究における定番文献の位置を保ち続けている。

【なぜ今読むか】

禅の思想を語る言葉に直接触れることは、坐禅や公案《こうあん》を語る現代の文献を読む前に踏むべき土台である。中世日本における仏教思想の生きた現場へ案内してくれる、信頼に足る入り口だ。

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