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知識の哲学

ちしきの てつがく

戸田山和久《とだやまかずひさ》·現代

真理と知識の問題を現代的視点から解説した戸田山和久《とだやまかずひさ》の入門書

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哲学

この著作について

名古屋大学の科学哲学者・戸田山和久《とだやまかずひさ》が、分析哲学の認識論を日本語で平明に書き下ろした本格入門書。

【内容】

プラトンテアイテトスの「知識とは正当化された真なる信念である」という古典的定義からゆっくりと論を起こし、二十世紀半ばに提出されたゲティア問題によってその定義がどう揺らいだかを丁寧に辿る。続いて、真理の対応説・整合説・プラグマティズム説、基礎づけ主義と整合主義、内在主義と外在主義、信頼性理論、徳認識論といった現代認識論の主要な立場が、一章ずつ具体例とともに紹介される。後半では、科学知識の特徴、相対主義批判、ネット時代のフェイク情報と認識論の関係などが扱われ、理論的骨格と実践的課題が往復しながら展開される。

【影響と意義】

大学の哲学入門・認識論の副読本として広く用いられ、日本語圏で現代認識論を学ぶ際の標準テキストの一つとなっている。著者の他の著作群とあわせて、英米系の科学哲学・分析哲学の普及に大きな役割を果たしてきた。

【なぜ今読むか】

生成AIが生む不確かな情報、SNSで瞬時に拡散する噂など、「何が知識と呼べるか」が生活の問題になった時代である。本書はそれを感情論ではなく、二千年の哲学の蓄積から考えるための良質な足場を提供する。

この著作で扱う問い

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