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ビスマルク:ドイツ帝国を築いた政治外交術

びすまるく:どいつていこくをきずいたせいじがいこうじゅつ

飯田洋介·現代

外交史家によるビスマルク評伝の定番

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政治歴史

この著作について

ドイツ近代史を専門とする飯田洋介《いいだようすけ》による、オットー・フォン・ビスマルクの生涯と政治外交術を描いた評伝。中公新書。

【内容】

本書はまず、プロイセンのユンカー貴族に生まれたビスマルクが、アウグスト革命・パリ駐在公使・プロイセン宰相就任に至る道のりを追う。三たびの対外戦争(デンマーク・墺・仏)を通じたドイツ統一、保守・自由・社会主義勢力のバランシング、エムス電報事件の機微、ベルリン会議での「誠実な仲買人」外交、同盟体系の構築と崩壊、そして皇帝ヴィルヘルム二世との対立の末の失脚までが、一次資料に即して丁寧に描かれる。社会主義者鎮圧法と同時に社会保険を導入した「飴と鞭」の政策手法、カトリック勢力との文化闘争、植民地政策への消極姿勢など、矛盾を抱えたまま現実政治を動かした技法が立体的に浮かび上がる。

【影響と意義】

日本語で読めるビスマルク評伝として、戸部良一・北岡伸一以来の政治外交史の蓄積を一般読者向けにまとめた定番。ドイツ帝国主義論争への目配りも利いており、大学の近代史入門の副読本としても使われる。

【なぜ今読むか】

国家間の同盟と勢力均衡が再び問われる現代、ビスマルクの「抑制された現実主義」は参照に値する。

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