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日本の覚醒

にほんのかくせい

岡倉天心·近代

日露戦争期の日本の自己理解を英文で世界に問うた岡倉天心の論考

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哲学日本

この著作について

岡倉天心が1904年にニューヨークで英語で公刊した論考(原題『The Awakening of Japan』)。日露戦争最中の日本を、東洋文明の目覚めとして世界に提示した、東洋の理想茶の本と並ぶ天心英文三部作の一つである。

【内容】

日本の明治維新を、単なる西洋化の受容ではなく、千年余にわたる東洋文明の潜在力が西洋との出会いを契機に蘇った「覚醒」として描く。仏教儒教神道の重層的伝統、茶・生け花・武士道といった生活文化の蓄積、そして近代以降の政治・産業・軍事の急速な発達を、西洋読者向けに流麗な英語で論じる。日露戦争は単なる帝国主義戦争ではなく、アジアの自己主張の歴史的瞬間だと位置づけられる。

【影響と意義】

日本文化を英語圏に伝えた最初期の知的達成として、インドのタゴール、アメリカのボストン富豪層との交流を通じ、20世紀初頭の汎アジア主義思想の形成に寄与した。『茶の本』(1906)と合わせて世界的ロングセラー。

【なぜ今読むか】

日本が再び国際的自己表現を問われる現代、120年前の日本人知識人の世界向け言語の範例として読む価値がある。

著者

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