断
『断絶の時代』
だんぜつのじだい
ピーター・F・ドラッカー·現代
知識社会の到来を告げた未来予測の古典
経営社会思想
この著作について
1969年刊。戦後の連続的成長が終わり、質的に異なる「知識社会」へ移行することを早くから予見した、ドラッカーの代表的未来論。
【内容】
本書は、戦後社会に四つの「断絶」が訪れると診断する。第一に、新しい技術群の登場による産業構造の転換。第二に、世界経済の統合による国民経済の相対化。第三に、多元的で巨大化した諸組織が政府と並ぶ権力中枢となる社会構造の変化。第四に、労働が肉体から頭脳へ、資源が資本から「知識」へ移行する知識社会の出現。以上を踏まえ、教育・企業・政府が直面する新しい課題と、個人のキャリア設計の方法が具体的に示される。ケインズ体制の終焉、年金基金社会主義の到来、企業家精神の社会的意味についての洞察も、後年の著作の骨格を予告している。
【影響と意義】
「知識労働者」「知識社会」という今日自明の用語は、本書で広く定着した。ダニエル・ベル『脱工業社会の到来』(1973)、アルビン・トフラー『第三の波』(1980)と並ぶ未来論の古典であり、日本の情報化社会論にも深く影響した。
【なぜ今読むか】
AI・グローバル化・人口動態など、50年後の現代の論点を鋭く射抜いている。
著者
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