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吉田松陰:身はたとひ武蔵の野辺に

よしだしょういんみはたとひむさしののべに

海原徹·現代

ミネルヴァ日本評伝選の松陰評伝

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哲学日本思想教育史

この著作について

【内容】ミネルヴァ書房の日本評伝選の一冊として2003年に刊行された学術評伝である。副題「身はたとひ武蔵の野辺に」は松陰辞世の歌から採られている。著者の海原徹は近世教育史と松陰研究の第一人者で、松下村塾という教育空間がいかに高杉晋作・久坂玄瑞・伊藤博文ら明治維新の中核人材を輩出したかという問いを軸に、松陰の生涯と思想を再構成する。

【影響と意義】教育史的視点を導入することで、思想家としての松陰だけでなく、教師としての松陰像を立体化した点に独自性がある。一次史料を踏まえた堅実な記述で、評伝としての完成度が高い。司馬遼太郎の小説的な松陰像とは異なる、学術的に裏づけられた肖像を読みたい読者に応える内容となっている。

【なぜ今読むか】松下村塾という小さな私塾が、なぜ近代日本の方向を決定する人材を生み出しえたのかという問いは、現代の教育を考える上でも示唆に富む。学術評伝としての信頼性と、読み物としての面白さを兼ね備えた一冊である。

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