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吉田松陰書簡集

よしだしょういんしょかんしゅう

吉田松陰·近代

松陰の思想と人柄を伝える書簡の集成

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哲学日本思想幕末

この著作について

【内容】吉田松陰が弟・親族・松下村塾の門下生・師友に宛てた書簡を集成した書物である。広瀬豊が編集を担当し、岩波文庫青21-2として1941年に初版が出され、1985年に改版された。獄中から家族に宛てた手紙、安政の大獄前後の決意表明、門下生への教育的指導など、思想と人格の両面を一次資料で読むことができる。

【影響と意義】公刊された論策とは違い、私的な書簡には松陰の率直な感情と思索の過程が刻まれている。家族への愛情、死を覚悟したうえでの冷静な思想的整理、若い弟子たちへの熱を帯びた呼びかけが交錯し、幕末という激動期に生きた一人の思想家の内面を立体的に伝える。広瀬の編集と注解は今なお水準を保っている。

【なぜ今読むか】思想は完成された論文だけでなく、日々の言葉のやりとりの中に息づく。書簡という形式を通じて、松陰の至誠の人柄と「狂愚」を厭わぬ覚悟が肉声で迫ってくる。歴史教科書では捉えきれない松陰像に出会える貴重な資料である。

著者

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