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神統記

しんとうき

ヘシオドス·古代

ヘシオドスのギリシア神話体系

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哲学

この著作について

古代ギリシアの農民詩人ヘシオドスがホメロスと並ぶ時代に詠んだ叙事詩で、ギリシア神話の体系を初めて文字に定着させた原典。

【内容】

作品の冒頭で、ヘリコン山のムーサ(詩神)たちから詩歌を授けられたという自らの宗教的体験が語られる。続いて、はじめに「カオス(混沌)」があり、そこからガイア(大地)・タルタロス(奈落)・エロス(愛)が生まれたという宇宙開闢が歌われる。ガイアとウラノスから生まれたティタン神族、クロノスによる父ウラノスの去勢、ゼウスの誕生と父クロノスの打倒、ティタノマキアと呼ばれる大戦、そして最後に怪物テュポーンを倒したゼウスが全神族の王として秩序を打ち立てるまでが、神々の結婚と子供たちの系譜として延々と歌い継がれる。

【影響と意義】

ギリシア多神教の標準的な系図を提供したことで、後のピンダロスや悲劇詩人、オウィディウス『変身物語』、さらには近代のギリシア宗教史研究の基礎資料となった。比較神話学や聖書学においても、古代地中海世界の宇宙生成論を読み解くうえで不可欠のテキストとされる。

【なぜ今読むか】

ゲームやアニメ、映画に頻出するギリシアの神々のキャラクター体系が、二千七百年前にこの一篇からほぼ完成された形で立ち上がっていたことを知るだけでも刺激的である。物語の祖先を遡り、自分の想像力の根を確かめるための短い古典である。

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