日
『日本の近代仏教 思想と歴史』
にほんのきんだいぶっきょうしそうとれきし
末木文美士·現代
明治以降の日本仏教の思想史と社会史を概観した標準入門書
哲学宗教日本思想
この著作について
末木文美士が日本の近代仏教を思想・歴史の両面から包括的に整理した入門書。原本は『思想としての近代仏教』(中公叢書、2017)、講談社学術文庫版が2022年に『日本の近代仏教 思想と歴史』として刊行された。
【内容】
明治期の廃仏毀釈と神仏分離、西洋哲学との対決、清沢満之・井上円了・鈴木大拙《すずきだいせつ》ら近代仏教思想家の成立、日蓮《にちれん》主義と国家、戦時下の仏教と皇道仏教、戦後の社会運動と新宗教、現代の仏教と宗教学の課題までを、論争と思想潮流に即して整理する。仏教内部の宗派的視点ではなく、思想史・宗教社会学の枠組みから俯瞰する。
【影響と意義】
近代日本仏教研究の標準的テキストとして大学講義・専門書の基礎参照点となる。京都学派の宗教哲学、社会主義と仏教の関係、新仏教運動など、専門細目の研究を一つの全体像にまとめる役割を果たしている。
【なぜ今読むか】
仏教を「伝統」ではなく「近代化のなかで再編された思想」として捉え直すための、最も信頼できる日本語入門である。
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