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自由への大いなる歩み

じゆうへのおおいなるあゆみ

マーティン・ルーサー・キング・ジュニア·現代

モンゴメリ・バスボイコットを回顧したキング初の自伝的著作

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政治宗教

この著作について

マーティン・ルーサー・キング・ジュニアが1958年に公刊した最初の著書。1955〜56年の385日間にわたるモンゴメリ・バスボイコット運動を、自身がコミュニティを率いた当事者として回顧し、非暴力直接行動の思想的基盤を示した若きキングの出発点となる一冊である。

【内容】

全14章。ローザ・パークスの逮捕事件から始まり、一夜にして全黒人住民がバスを拒否する組織化の現場、人種隔離法廷との闘争、家屋の爆破脅迫、運動中の神学的苦悩、そして連邦最高裁判決による勝利までを時系列で描く。あわせてヘンリー・ソローの市民的不服従、ガンディーのサティヤーグラハ、アガペー(無条件の愛)を軸としたキリスト教的非暴力思想をどう実践の言葉に翻訳していったかが、ボイコット中の演説やメモを交えて詳述される。

【影響と意義】

キング神学の最初の体系的提示として、のちの『良心のトランペット』『汝の父を我らに与えよ』に連なる一連の著作の出発点となった。20世紀の非暴力抵抗運動の思想的一次資料として、アメリカ公民権運動史の標準文献である。

【なぜ今読むか】

一つの運動が人を集め、制度を動かすまでのプロセスを、理念と実務の両面から追える。差別と抵抗を考えるすべての読者にとって、出発点となるテクストである。

著者

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