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朱子伝

しゅしでん

三浦國雄·現代

朱熹の生涯と思想を伝記的に描いた評伝。

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哲学

この著作について

中国思想史研究者の三浦國雄が、朱熹の生涯と思想を伝記的に描いた評伝である。中央公論社の「中国の人と思想」シリーズの一冊として1979年に刊行され、後に平凡社ライブラリーに収められて広く読み継がれてきた。【内容】南宋の動乱期に生きた朱熹(1130〜1200)の幼年期から晩年までを丹念に追い、地方官・教育者としての実務、政敵との激しい論争、書院での講学活動、膨大な著作活動の全貌を描き出す。理気論、格物致知、居敬窮理、未発已発の論など、思想の核心を抽象的体系として論じるのではなく、生活と社会的状況の中に位置づけて解説する点に特色がある。陸九淵との鵝湖の会、慶元の党禁による弾圧など、思想史上の重要な出来事も生き生きと描かれる。【影響と意義】日本における朱子学研究の代表的な評伝として広く読まれ、研究者から一般読者まで幅広い層に朱熹像を提供した。思想を生身の思想家の苦闘として描いたことで、朱子学を生きた哲学として読み直す道を開き、後の研究と一般読者の朱熹理解に多くの示唆を与え続けている。【なぜ今読むか】完成された体系の背後にある思考の試行錯誤と、政治・教育・家族の中で哲学がどのように営まれたかを知る手がかりとなる。

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