ラ
『ラッセルのパラドクス』
三浦俊彦·現代
論理パラドックスから世界観を組み換える哲学的思考の入門書。
哲学
この著作について
論理学者・三浦俊彦による入門書で、岩波新書(新赤版975)から2005年に刊行された。
【内容】「自分自身を要素として含まない集合の集合」というラッセルのパラドクスを出発点に、タイプ理論と確定記述の理論を中心としたラッセル哲学の核心を案内する。論理学の解説書にとどまらず、パラドクスの発見が常識的な世界観をいかに揺さぶり、世界の見方そのものを組み換える契機となるかを、多くの具体例を交えて示す。著者の他の著作にも通じる思考実験の豊かさが特徴である。
【影響と意義】専門的な数理論理学に踏み込みつつ、哲学的読み物としての面白さを失わない筆致によって、ラッセル哲学の入口として広く読まれてきた。日本語で読めるラッセル入門のなかでも、論理と存在論の接点を最も明快に示した一冊として評価が高い。
【なぜ今読むか】生成AIの登場により言語と論理の関係が再び問われる時代にあって、20世紀分析哲学の出発点をたどることは、現代の議論を深く理解する基礎となる。
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