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赤の書

あかのしょ

カール・グスタフ・ユング·現代

ユング自身の無意識探求を手書きと絵画で記録した神秘主義的自伝

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心理芸術

この著作について

カール・グスタフ・ユングが1914年から1930年頃にかけて、フロイトとの決別後の精神的危機のなかで書き続けた未発表の手稿。死後70年を経た2009年に赤い革表紙の原本がそのまま大型本として公刊され、世界的な話題となった、20世紀精神史の伝説的文書である。

【内容】

ユング自身が自らの無意識に意識的に潜入する「能動的想像」を行い、内面に現れる人物・象徴・神話的場面を、手書きのドイツ語カリグラフィと精緻な彩色絵画として書き留める。「老賢者フィレモン」「蛇」「深い自己」「罪の影」などユング心理学の鍵概念の原風景が、宗教文書を思わせる荘重な文体で記される。ユング後期の集合的無意識論・元型論・個性化過程論はすべて、この『赤の書』での体験の事後的概念化である。

【影響と意義】

公刊後、ユング研究に新時代をもたらし、現代のイメージ療法・芸術療法・夢分析の実践に新たな触発を与えた。心理学書と美術作品と宗教的日記が一体となった稀有なハイブリッド。

【なぜ今読むか】

自己の深層に降りるプロセスを一人の人間が誠実に記録した稀有な例として、いまも芸術家・セラピストに影響を与え続ける。

著者

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