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哲学原理

てつがく げんり

デカルト·近代

デカルトの哲学体系書

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哲学

この著作について

デカルトが自らの哲学を教科書の形式でまとめ直した総合的な体系書であり、形而上学と自然学を一続きに提示した近代哲学の設計図。

【内容】

全体は四部構成で、第一部「人間の認識の原理」ではコギトから神・明晰判明性の基準までが短い条項形式で整理される。第二部「物体の原理」では延長こそ物体の本質であるとされ、世界は同質な物質で満たされた連続体として捉え直される。第三部「宇宙の原理」では渦動説が提唱され、太陽系や惑星の運動が純粋に機械論的に説明される。第四部「地球の原理」では地質・天気・磁気など具体的現象に議論が及び、自然学のすべてが同じ原理から導けるという雄大な構想が示される。

【影響と意義】

中世的な質料形相論を退け、世界を延長と運動の二つの概念で記述するという近代自然学の枠組みを決定づけた。ニュートン力学が登場するまで、ヨーロッパの大学教育で長く標準教科書として読まれ、哲学と自然学が分かれていく端緒となった。

【なぜ今読むか】

理論の大筋は現代科学に取って代わられたが、ひとつの原理から世界を通して説明しようとする知の姿勢そのものは、今もAIや物理学の基盤研究に通じる。知の体系化とはどういう営みかを追体験できる。

著者

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