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希望の原理

きぼうのげんり

エルンスト・ブロッホ·現代

ユートピアへの希望を人間存在の根本と捉えたブロッホのマルクス主義三部作

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哲学社会思想

この著作について

ドイツのマルクス主義哲学者エルンスト・ブロッホが亡命中のアメリカで構想し、1954〜59年にかけて三巻として公刊した大著。20世紀マルクス主義の最も個性的かつ神秘主義的な達成として、ユートピア思想史の頂点に立つ作品である。

【内容】

人間存在の根本動向を「未だ意識されない」ものへの志向、すなわち「希望」として定義する。日常の白昼夢、童話・神話・宗教・建築・音楽・政治革命に至る広大な文化領域を渉猟し、それらすべてに潜む「より良いものへの先駆的光」を抽出する。客観的なものとしてのユートピア、物質そのもののなかに可能性として潜む「まだ完成していない世界」、そしてマルクスを通じたその実現可能性が論じられる。

【影響と意義】

モルトマン『希望の神学』、フランクフルト学派のユートピア論、第三世界解放神学、そして現代のポスト資本主義論まで、「希望」という哲学的カテゴリーに正当性を与えた基礎文献として広く参照され続けている。

【なぜ今読むか】

気候危機・戦争の時代に「希望とは何か」を原理的に問い直すための、最も壮大な哲学的試み。

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